Session & Samta Clarinet

北村英治カルテット
「セッション」 「サンタクラリネット(クリスマスアルバム)」レコーディング



前回の「Delivery」 の出来を大変気に入ってくださった北村さんから
「6月にまたレコーディングしたいのだけどよろしくね」との電話。
,DeliveryはSwing Journal誌やStereo誌で好録音との評価をいただいた後だけに、ちょっとプレッシャーを感じてしまった。
先回はたまたまうまくいったのかも知れないし・・・。
でも生の音がめちゃくちゃいい北村さんのカルテットなので、「多分私は何にもしなくてもいい音で録れちゃうだろう」、などとノー天気な考えで「いいですよ」と言ってしまった。
 ドラムの屋代邦義は何回か録音したことがあり友達なのでやりやすいだろう、何よりも彼のブラシの音は大好きなのだ。


6 /17 Ana 873便にて秋田到着


 空港 にいつも手伝ってくれる田中君と迎えに行き,大潟村に着くやいなや、もうやる気満々の北村さん。
「あのー  やる前にホテルのチェックインをされたほうが・・・」
「あっ、そうだね」
とりあえずホテルのチェックインをすませ、八城邦義のドラムセッティングが終わるとすぐにサウンドチェック。



 プレイバックを聴いて「あー、いいね!じゃあ、よろしくね」
My Gal Salをレコーディング「OK!じゃあ次いこーか!」 あれー、北村さんプレイバック聴かなくていいんですか?と言うヒマもなく次々に演奏をされていく、音は、もうまかせたね、という事だろう。

ベースの小林さんは高い方の2弦がガット弦で昔のチェンバースみたいなサウンドを目指すベーシスト。ぐいぐいとプッシュする彼のリズムに圧倒される。
ピアノの高浜さんはテディウイルソン風のかろやかなサウンドだ。今回は聴けなかったが彼の歌はめちゃくちゃうまい。
 さすがに何100回もレコーディングの経験のある北村さん。しかもダイレクトカッティング(これはレコード片面分一発録りで最後の一曲でも間違えたら最初からやり直しのものすごい録音法なのだ)のレコードも沢山出してるだけあって、ほとんどが2Takeくらいで進んで行き、7時を過ぎたら
「さっ、食事しよっか」
あれ、飯食ったらまたやるんですよね、と言ったら
「今日はもう終わり!」
短時間ですごい集中力にまたびっくり。
先回のレコーディングの時にも北村さんの中華をごちそうになったが今回も色々作って下さるとのこと、八角やハーブなど見た事もないような材料を自分で用意してこられ手際よく作って下さった。
さっそくいただく、う・・うまい!中華といっても普段私が食べてるようなエビチリとか酢豚とかじゃなく食べた事のないようなお洒落な料理を作ってしまうのだ。


鯛とホタテのオリーブ油焼きニンニク、ハーブ風味
詳しい作り方はこちらを見てね!http://eijikitamura.com/cooking.html

 やはりこの人は何をやっても一流なのだと感心してしまった。



6/18(月)さわやかなよい天気
 18日お昼の12時過ぎから昨日の続きの録音を始める今日も順調に進んでいく。
次は?とお得意のSing Sing Sing八城邦義のバスタムがうなる。
このバランスをうまくおさめたらきっとすごいTakeになるに違いない!
いったい北村さんはこの曲をCDの何番目に入れるつもりだろうと思ってしまった。
 5時前に最後のRunning Wildを録りSwing編の録音終了!
「じゃあ、今度はクリスマスソングやろーか」、なんと3日で2枚分のCDを録ってしまうおつもりだ!
 こんどは雰囲気ががらっと変わってクリスマスソング、オンパレード!ディック ザ ホールから始まりWhite Christmas まで7曲取り終え7時過ぎ、「さっ、めしにしよか」の一声で今日の録音は終了!
 晩飯は北村さんの手料理に私の友達の堤君が八森まで行って買ってきてくれた しま鯛 を私がさばき、またパーティーに、大いに盛り上がった。



6/19レコーディング最終日 薄曇り 小雨
 

 さあ今日は最終日だ!
今まで順調にきてるので、みんな余裕の表情でリラックスしている。
Let’s it snowから始まりWinter wonder landでクリスマスソング録音終了!
「まだ時間もあるしSwing編のなんかやってみよか」でボディアンドソウルとスリップドディスクを録り終え、8時過ぎに「もう充分でしょう、終了!」で今回のレコーディングは終了!
お疲れさまでした。




北村英治ホームページ
http://www.eijikitamura.com