今年のレコーディングはなんとクラリネットの巨匠バディ・デフランコさん
バーブのレコード(CD)でCOOKING THE BLUES という名盤があります。
私の大好きなアルバムでなんとピアノがSonny Clark 、ギターが Tal Farlow が参加していてバディさんはモダンなスタイルですばらしい演奏を聴かせてくれます。
クラリネットではもちろんアメリカのjazz界で巨匠とよぶにふさわしい方です。
その上になんと北村さんでさえ「神様」と言っておらるのです。そんな方を録音させて頂けるチャンスを下さった北村さんに感謝しなければいけないと思いました。
またとても高齢(82歳)なのでゆっくりくつろぎながら録音したいと北村さんは考えられたのだろう、ゆったりくつろぎながら録音をしてもらうのなら自信がある。
そういうわけでうちでやらせてもらったのですが結構プレッシャーを感じてしまいました。
今回バックをつとめるのはピアノは大阪で活躍されている竹下清志さん、ベースはうちでの録音2回目の遠山さんです。
初日はレコーディングというより私の友人やジャズファンを招いてミニライブを行い明日の録音の練習?をさせてもらいました。
これが私にとってすごくありがたいのです、発表しない録音というのはプレッシャーがかからないのでありがたい。生音もチェックして明日の録音にむかえるし、この日は大盛り上がりであっという間に終了してしまいました。
北村さんとバディさんの音は同じメーカーのクラリネットなのに吹きかたとかリードとかが違うのでずいぶん違って聞こえました、言葉で表現するのは難しいですが、北村さんは柔らかくウオームな?音、一方バディさんは北村さんより少しブライトな音という感じでした、録音は左側に北村さん右側にバディさんとなってますので音の違いを楽しんで下さい。
バディさんの演奏はとても82歳とは思えない50年代のテクニックが少しも衰えて無いという感じでびっくりしました。
録音はピアノを中心にみんなで取り囲むように配置して演奏してもらいました、今回初めての録音の竹下清志さんはとってもテクニカルでその上きれいないい音でBoston を弾いてくださいました、この後急遽ピアノをSteinway に変えてしまったので最後のBoston をいい音で残してくださった竹下さんに感謝です。
ベースの遠山さんはいつものまるくて太い音で包み込んでくれました。
録音は2日間でCD2枚分も作れるほど多くの曲をわずか数テイクで録ってしまいました。
北村英治ホームページ